あなたは、体調が悪い時、薬のことをもう少し詳しく分かっていたら、自分に役立つし便利かもしれないって思ったことないですか。
その通りです。
身体の調子が悪いのに、仕事が忙しくて、病院に行けそうもない。
そんな時は、ドラッグストアで薬の知識があると、自分の苦しみもすぐに解決できる可能性が高まります。
今日はそんな、今まで薬の知識がゼロだったけど、興味が出てきた人へ、
今回は、登録販売者試験について分かりやすく解説していきます。
登録販売者とは
薬を説明して販売できるのは、薬剤師だけではありません。
登録販売者という資格があると、販売できる範囲に限りがありますが、
ドラッグストアや薬局などで
一般用医薬品(風邪薬・鎮痛剤・下剤など)を販売できます。
つまり登録販売者は、薬に関する専門資格の一つです。
登録販売者と薬剤師の違い
薬剤師と登録販売者。
薬剤師は
医師と同じように6年間大学で学び、薬剤師の国家試験に合格しなくてはいけませ
ん。
名前だけでも仕事内容がずいぶん違うだろうなと想像がつきますよね。
処方箋に基ずく薬の調剤 | 第一類医薬品 | 第二・三類医薬品 | |
薬剤師 | 〇 | 〇 | 〇 |
登録販売者 | × | × | 〇 |
薬剤師との大きな違いは2つあります。
①処方箋に基ずく薬の調剤ができるかできないか。
②第一類医薬品が販売できるかできないかです。
これらは薬剤師のみ実施でき、登録販売者ではできません。
※一般用医薬品はリスクの程度に応じて3つのグループに分類されています。
一般用医療薬品 | |
第一類 | 一般用医薬品としての使用経験の少ない等、安全性上特に注意を要する成分を含むもの |
第二類 | まれに入院相当以上の健康被害を生じる可能性がある成分を含むもの:風邪薬、解熱鎮痛剤、腸鎮痛鎮けい薬など |
第三類 | 日常生活に支障をきたす程度ではないが、全身の変調、不調が起こる恐れがある成分を含むもの
ビタミンB、C,含有保健薬、成長薬、消化薬など |
このうち登録販売者が取り扱えるのは「第二類医薬品」と「第三類医薬品」の身になります。
でも、実際には「第一類医薬品」はわずかであるため、医薬品全体の90%以上が登
録販売者が扱うことができる「第二類医薬品」と「第三類医薬品」で占めています。
なので、登録販売者は、ほとんどの医薬品(全体の90%)を売ることができるともいえるのです。
登録販売者は独学でもOK。誰でも受験できます。合格率も50%前後ある、気軽に受
験できて、生活や仕事にも活かすことができるお得な資格です。
新しい資格
登録販売者資格は2009年6月の薬事法改正によって誕生した、新しい公的資格です。
この薬事法改正の背景には医療費を削減のために国が推進する「セルフメディケーション」※(自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体不調は自分で手当てすること)という考え方によります。
この、セルフメディケーションの実現のためには、医薬品がより身近なものになる必要がありました。
医薬品がより身近になるためには、ドラッグストアや薬局の薬剤師不足の問題が大きかったため、薬剤師不足を解消し、地域に根差した、薬の販売者が増えるようにと新たに作られたのが、登録販売者資格だったのです。
高齢者の増加や人手不足が進んでいる日本の社会では、これからも登録販売者の需要が高まると予測されています。
ちなみに、登録販売者資格は医療費削減のために作られた資格でしたが、
実際医療費削減できているか?を調べてみると…
国は医療費削減を目標にはしていますが、実際は、コロナもあったため、医療費は現在も増加の一途をたどっています。
2021年の国民医療費は45兆359億円。
前年比で2兆294億円増加となっています。
自分の身体を自分で守る「セルフメディケーション」の考えを実践するためにも、
知識として資格を取ることも生きる上で有効な手段です。
登録販売者になるには?
登録販売者になりたいと思ったら、何からしたらいいの?
全国47都道府県で実施される「登録販売者試験」に合格する必要があります。
受験資格や事前研修などもなく、学歴を問わず受験できる資格です。
今の現状を打破したい!興味がある!と思った人は、年1回開催される試験なので、
ぜひご自分の県で開催される日程をチェックして、受けてみましょう。
登録販売者試験について
登録販売者試験ってなに?
登録販売者資格を取ってみようと思ったら、登録販売者試験に合格する必要があります。
登録販売者試験の開催時期は、都道府県によって違います。
毎年8月~12月にかけて試験が実施されます。
試験の申し込みは試験の約3か月前からとなっています。
受験資格はなく、実務経験の必要なく、
学歴も年齢も関係なく受験できます。
ですので、登録販売者の資格は、
登録販売者試験に合格したのち、都道府県に販売従事登録証を発行してもらう必要があります。
その先も、ちょっと詳しくお伝えすると、
この、販売従事登録証を発行してもらうためには、
販売受持登録申請書の提出を行います。
提出の際には、登録販売者合格通知書や、医師による診断書も必要です。
登録手数料もかかりますが、金額は都道府県によって異なります。
注意したい点としては、
登録販売者試験に合格し、販売従事登録を行った場合でも、すぐに登録販売者として働けるわけではありません。
登録販売者として、一人で売り場に立てるようになるには、過去5年以内に2年以上の実務経験が必要です。
そのため、実務経験がない場合、登録販売者として働き始めて、2年が経つまでは、研修中となります。
研修中は薬剤師や店舗管理者や管理代行など要件を満たしている登録販売者の管理下で指導を受けることで、医薬品の販売に従事できます。実務経験んが2年以上になれば、実務従事証明書の申請が可能となります。
試験はどんな内容?
試験の内容を確認してみましょう。
登録販売者試験では5項目が出題範囲となります。
登録販売者試験 |
①「医薬品に共通する特性と基本的な知識」 |
②「人体の働きと医薬品」 |
③「主な医薬品とその作用」 |
④「薬事関連法規・制度」 |
⑤「医薬品の適正使用・安全対策」 |
※厚生労働省が公開している「試験問題の作成に関する手引き」から出題されます。
試験の特徴
登録販売者は販売時扱えない「第一類医薬品」や「要指導医薬品に関するもの」も知識として必要となるため、出題範囲が広いのが特徴です。
試験
5項目あるうち、
4項目は、20問ずつ出題で制限時間40分。
1項目のみ、「主な医薬品とその作用」のみ40問出題で制限時間80分
合計すると120問を240分で解くことになります。
問題は全てマークシート方式です。
合格基準
全体の7割以上の得点をとり、さらに各試験項目において、出題数の3.5割以上正解することとなっています。しかし、都道府県によって、4割以上としている場合もあり、難易度はやや異なります。
登録販売者試験の合格率
登録販売者試験の合格率は、40~50%とされています。
平成30年度の都道府県別では、19.5%~58.6%と、差があるのも特徴です。
登録販売者試験は約2~3人に1人は合格するため、難易度は高くない試験となっています。また、受験資格がなく、老若男女問わず受験可能となっている試験です。
おすすめの勉強法
登録販売者試験に合格するには、苦手項目を克服し、広範囲をまんべんなく学習することが大切になります。
5項目すべてについて、合格できる実力をつけていかないといけません。
そこでわたしのおすすめは、5項目がまとまった過去問題集を1冊購入し、繰り返し、解くこと。
そして、隙間時間はe-ラーニングで勉強することです。
e-ラーニングは短い動画で勉強して、すぐに問題を解くことができるので、
学んだことが定着で着ているか確認できます。
この二刀流で私も今年チャレンジする予定です!皆さんも一緒に頑張りましょう。
- KIYOラーニング
- プログラム名
- 【スタディング】累計合格者の声16,000人超!オンライン資格講座(09-0324)
- プログラムID
- s00000008473001
まとめ
いかがでしたか。
やっと勉強しやすい秋が近づいてきました。
ちょっと欲張りになって
自分の興味がある分野の勉強を始めてみましょう。
ありがとうございました。
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